反落、利食い売り コロナや中東も懸念

【寄り付き概況】

5日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比93円94銭安の2万2479円72銭。その後、下げ幅は100円を超えた。週明けからの2営業日で800円超上昇してきた反動で、利益確定売りが先行している。
 
4日のNYダウは前日比164ドル高の2万6828ドルと3日続伸。追加経済対策への期待が高まった。ただ、東京市場は前日までに大幅続伸していたこともあり、上値は重く値を下げて始まった。また、為替は1ドル=105円60銭台と前日夕方に比べ円高で推移している。
 
4日に中東レバノンの首都ベイルートで大規模な爆発があった。事件性があるかどうかは不明だが、一部の投資家の間ではレバノンとイスラエルの対立をきっかけとした地政学リスクを警戒する声もある。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、6業種が高く、値上がりは証券、その他製品、その他金融など。値下がり上位に空運、海運、ゴム、鉄鋼、繊維など。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反落している。業種別のTOPIXは空運、海運、陸運の下げが目立つ。
 
個別では、4日に発表した2021年3月期の連結事業損益の予想が1200億円の赤字だった日本製鉄が安い。信越化、ディスコ、ダイキンが売られ、ファーストリテ、ファナック、オリンパスも値を下げている。三菱UFJ、三井住友、みずほFGのメガバンク株も軟調。SUBARU、三菱ケミHD、JR西日本なども売られている。
 
半面、4日に自社株買いと中間配当の積み増しを発表したソニーは高い。ミネベアミツミ、住友化がしっかり。任天堂、リクルート、丸紅も上げている。GSIクレオス、良品計画、五洋建、日本光電が値を上げ、サンリオ、ファンケル、シグマクシスも高い。
 

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