反落 高値警戒で利益確定売り

25日午前の日経平均株価はわずかに反落し、前日比3円52銭安の2万2747円08銭で前場を終えた。
朝方から東証1部全体で動意に乏しかった。日経平均株価は前場中盤に2万2819円92銭(前日比69円32銭)まで値上がりして取引時間中の今年最高値を付けた。
 
24日の米ナスダック総合指数の上昇を受け、前場序盤は電子部品株の一部が買いを集めた。
米半導体大手インテルが24日発表した2019年7~9月期決算は売上高が市場予想を上回り、東エレクやアドテストなど半導体関連も買われた。
 
また、医薬品株の上昇は相場全体の支えとなった。エーザイは新薬への期待感から7カ月ぶりの高値を付けた。好業績が評価された中外薬の上げも目立った。第一三共や塩野義など他の医薬品株にも買いが広がった。
 
ただ、約1年ぶりの高値水準まで浮上した後の週末とあって、鉄鋼や自動車など割安株に利益確定売りが出やすかった。為替が円安・ドル高に振れなかったほか、中国・上海総合指数が軟調だったため、買いは続かなかった。
海外ヘッジファンドなどが株価指数先物の売りに動き、現物株にも売り圧力がかかった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅続伸した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆43億円、売買高は5億2553万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1024、値上がりは991、変わらずは140銘柄だった。
 


業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、その他製品、輸送用機器が下落し、医薬品、電気機器、金属製品は上昇した。
 
個別では、断トツの売買代金をこなしエーザイが大幅高、東京エレクトロン、ディスコなど半導体関連株も買われた。安川電機、キーエンス、テルモ、信越化、花王も上昇。サイバネットシステムが急騰、信越ポリマーも値を飛ばした。
 
半面、ソフトバンクグループ(SBG)の下げが相場の重荷だった。財務に対する懸念に加え、傘下のビジョン・ファンドについて評価切り下げを計画しているとの報道が出て売りが優勢だった。任天堂お下落、ソニーも軟調。ファーストリテイリング、ファナック、も値を下げた。レッグス、エイトレッドが急落、クラレも大幅安。住友不、enish、CEホールディングスなども安い。日本ケミファも大きく利食われた。
 
 
東証2部株価指数は前日比34.46ポイント安の6808.45ポイントと4日ぶり反落した。
出来高5161万株。値上がり銘柄数は210、値下がり銘柄数は177となった。
 
個別では、花月園観光が年初来安値を更新。ピーエイ、ヨネックス、アイケイ、アップルインターナショナル、大興電子通信が売られた。
 
 一方、YE DIGITAL、サトウ食品工業、アドテック プラズマ テクノロジー、ユーピーアール、セブン工業が年初来高値を更新。ショクブン、パシフィックネット、PALTEK、ビート・ホールディングス・リミテッド、ヴィスコ・テクノロジーズが買われた。
 

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