反落 米キャピタルゲイン増税が重荷

23日午前の日経平均株価は反落し、前日比204円86銭安の2万8983円31銭で終えた。前日の米株式相場が下落した流れを引き継ぎ、朝方から売りが優勢だった。
 
バイデン大統領が富裕層に対するキャピタルゲイン課税を強化すると報じられたことが警戒され、321ドル安と急落した。
日経平均株価は2万9000円を割り込み一時、前日比400円を超す下落となった。ただ、売り一巡後は下値に買いが流入し下げ渋る動きとなった。
 
市場関係者は、「新型コロナウイルスワクチンの接種ペースの遅さなどを踏まえても、最近の日本株は米国株に比べて出遅れ感が強かった」との指摘があった。
 
新型コロナを巡っては、政府が東京など4都府県を対象に緊急事態宣言の発出を今夕に決定する見通し。ただ、当面の悪材料を織り込んだとの見方から鉄道株や百貨店株の一角には買いも入った。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9795億円、売買高は4億7873万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1172、値上がりは889、変わらずは118だった。
 
 


業種別株価指数(33業種)は鉄鋼、機械、石油・石炭製品、輸送用機器などが下落。上昇は空運業、陸運業、不動産業など。
 
 
個別では、前日決算を発表した日本電産は利益水準が市場予想に届かなかったとの見方から大幅安。ソフトバンクグループやファーストリテイリングが安く、レーザーテックや東京エレクトロンも売られた。コマツ、ZHD、マネックスグループやHOYAが値を下げた。
 
半面、任天堂やソニーグループが高く、信越化学工業やQDレーザが値を上げた。東芝、日本航空、ANAHDや高島屋、JR東海は高い
 
東証2部株価指数は前日比6.38ポイント安の7457.86ポイントと反落した。
出来高1億2651万株。値上がり銘柄数は191、値下がり銘柄数は193となった。
 
個別では西川ゴム工業、相模ゴム工業、神鋼鋼線工業、タクミナ、石井表記など7銘柄が年初来安値を更新。三光マーケティングフーズ、ジー・スリーホールディングス、さいか屋、カワサキ、北日本紡績が売られた。
 
一方、石井食品、表示灯が一時ストップ高と値を飛ばした。三井金属エンジニアリング、バイク王&カンパニー、アートスパークホールディングス、Abalance、ミズホメディーなど10銘柄は年初来高値を更新。省電舎ホールディングス、セキド、東京ボード工業、TONE、リスクモンスターが買われた。
 
 
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