反落 利益確定の売り、地政学リスクも

【寄り付き概況】

17日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比65円07銭安の2万2517円14銭。下げ幅は一時150円を超えた。
 
前日の米国株市場では想定を上回る伸びを示した5月の小売売上高を受け個人消費回復への期待感がNYダウ、ナスダック総合指数など主要株指数を押し上げた。
ただ、東京株式市場では日経平均が前日に1000円を超える上昇をみせた反動で利食い圧力が表面化している。
 
北朝鮮が16日、開城(ケソン)の南北共同連絡事務所を爆破したことで、半島情勢の地政学リスクが高まるのではとの懸念も浮上し、投資心理を悪化させている。
一方、下値では押し目買いや日銀のETF買いなどに対する思惑もあり強弱感が対立しそうだ。
 
財務省が17日発表した5月の貿易統計(速報、通関ベース)で、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は8334億円の赤字と、1兆円を超える貿易赤字になるとの民間予測より赤字幅は小さかった。相場への影響は限られている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落している。
 
個別では、トヨタ、日産自、ホンダの自動車株や東エレク、アドバンテス、スクリンの半導体関連株が値を消し、日本製鉄、JFE、コマツ、日立建機や三菱UFJ、三井住友、みずほFGのメガバンク株も軟調に推移している。また、野村、大和証G、第一生命、東京海上が売られ、JAL、ANAも値を下げ、ファーストリテは反落している。
 
半面、ソニー、ソフトバンクGが堅調で、石川製、豊和工の防衛関連株や村田製、キーエンス、新光電工も上伸している。また、フィード・ワン、チェンジ、福井コンピも値を上げ、任天堂は大幅に続伸している。
 
テクニカル的には、松井建(1810)、新日建(1879)、福田組(1899)、ユアテック(1934)、オエノン(2533)、カワチ薬(2664)、ヨコレイ(2874)、わらべや(2918)、ALサービス(3085)、USMH(3222)、明治電(3388)、サカイオーベ(3408)、信和(3447)、JSB(3480)、ワールド(3612)、エイチーム(3662)、エニグモ(3665)、テクマト(3762)、ザッパラス(3770)、システムリ(3771)、チェンジ(3962)、日産化(4021)、戸田工(4021)、協和キリン(4151)、アイカ工(4206)、CEHD(4320)、日シス技(4323)、ハリマ化(4410)、ニイタカ(4465)、塩野義(4507)、大幸薬(4574)、洋インキ(4634)、日空調(4658)、SBテク(4726)、北興化(4992)、三星ベ(5192)、太平洋セ(5233)、日ヒューム(5262)、東海カ(5301)、モリ工(5464)、日亜鋼(5658)、タクマ(6013)、旭ダイヤ(6140)、アトラエ(6194)、タツモ(6266)、荏原実(6328)、ダイキン(6367)、日ピス(6461)、ベイカレント(6532)、オーケストラ(6533)、トレセミ(6616)、宮越(6620)、能美防(6744)、アイコム(6820)、レーザテック(6920)、地銀セクター、シマノ(7309)、三菱食品(7451)、アドヴァン(7463)、東京計器(7721)、スノーピーク(7816)、キング(8118)、イオン(8267)、三井住友(8316)、東セン(8439)、岡三(8609)、岩井コスモ(8707)、第一生命(8750)、クロップス(9428)、西ガス(9536)、アイン(9637)、グルメ杵屋(9850)、日伝(9902)が動兆。
 
人気はフィスコ(3807)、ヤマシン(6240)、アクリート(4395)、セルソース(4880)、ベガ(3542)、第一工業製薬(4461)、クックパッド(2193)、コーア商事(9273)、パス(3840)、メディアドゥ(3678)、ミアヘルサ(7688)、マクニカ富士(3132)、大和工(5444)、ウェーブロック(7940)、KHネオ(4189)。
 

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