反発394円高、米株高と円高一服を好感

15日午前の日経平均株価は反発し、午前終値は前日比394円12銭(1.21%)高の3万3080円37銭だった。
 
14日の米株式市場でNYダウは6日続伸し、過去最高値を連日で更新した。また、ドル円相場は1ドル=142円台と、FOMC後の急速な円高進行が一服した。米国の11月小売売上高が市場予想に反して増加するなど、米経済の底堅さが意識されるなか、景気敏感株を中心に売り方の買い戻しを誘った。日経平均は3万3000円台に乗せた後も一時436円高と上げ幅を拡大。FOMC後の下落分を帳消しにして午前の取引を終えた。
 
米長期金利の低下がグロース(成長)株に追い風で、朝方から前日に下げていた日本株への見直し買いが優勢となった。外国為替市場で円高・ドル安の流れが一服したことも輸出関連や海外事業比率の高い銘柄の支えとなった。
 
午前の中ごろから日経平均は上げ幅を拡大した。株価指数先物を中心に売り方の買い戻しが入り、相場上昇に弾みを付けた。
 
東証株価指数(TOPIX)は反発。前引けは17.64ポイント(0.76%)高の2338.99だった。JPXプライム150指数は反発した。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆526億円、売買高は8億1817万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1017と全体の6割を占めた。値下がりは594、横ばいは49だった。
 

業種別株価指数(33業種)では、海運業、鉱業、鉄鋼の上昇が目立った。下落は水産・農林業、保険業、電気・ガス業など。
 
個別ではソニーグループや安川電機、ソフトバンクグループが買われ、アドバンテストや東京エレクトロン、信越化学工業の上げが目立つ。日本製鉄、日本郵船、INPEXも高く、トヨタ自動車がしっかり。ビジョナルが急伸し、巴工業がストップ高となった。
 
半面、三井住友フィナンシャルグループや東京海上ホールディングスが水準を切り下げ、日清食品ホールディングス、JR東海が軟調。レーザーテックやディスコが冴えない動きとなり、ANYCOLORとクミアイ化学工業が大幅安となった。

 

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