26日午前の日経平均株価は反発し、前週末比134円52銭(0.51%)高の2万6369円77銭で終えた。
前週末の米株高を受けて、半導体関連など主力ハイテク株などを中心に買い戻しの動きが優勢となった。ただ、上値を積極的に買い進む動きも見られない。きょうは香港などをはじめアジア株市場の一角や、米国や欧州株市場が休場となることで海外投資家の参戦も限られており、商いも盛り上がりを欠いている。日経平均は2万6000円台前半の狭いゾーンで売り買いを交錯させる状況にあるが、全体売買代金は1兆円を下回った。
日経平均は前週に1200円超下落した。前週末には約2カ月半ぶりの安値水準に沈んでいたこともあり、下げのきつかった自動車や半導体関連株に見直し買いが入った。資源高を手がかりに関連株にも物色が向かった。朝方には上げ幅が一時200円超となった。半面、前週に大幅な上昇が目立った銀行株や保険株には利益確定の売りがかさんだ。
26日は欧米や香港市場が休場となる。市場では「海外勢がクリスマス休暇中で、国内の個人投資家による循環物色が取引の中心となっている」との声が聞かれた。
引き続き、雇用統計やインフレ指標、FRB高官の発言、地政学リスクの動向など、警戒する材料は多い。上記材料の中で、今後市場にとってネガティブな材料が出てくる可能性もあろう。また、何度も言うように、暗号資産業界に衝撃を与えた暗号資産取引所FTX破綻と似たことが、株式市場でもいきなり起きる可能性は0ではないだろう。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。午前終値は前週末比2.12ポイント(0.11%)高の1900.06だった。銀行や保険株の売りが重荷となり、下落に転じる場面もあった。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で9829億円、売買高は4億5276万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は995、値下がりは733、変わらずは108だった。
業種別株価指数(33業種)では鉱業、非鉄金属、石油・石炭製品などが上昇。保険業、電気・ガス業、銀行業などは下落した。
個別では、INPEXやフジクラ、三菱商が上昇。マツダ、日揮HDも買われた。レーザーテックが高く、東京エレクトロンも買いが優勢だった。ファーストリテイリングも値を上げた。ニトリホールディングスもしっかり。日鉄物産が急騰、タツタ電線も大幅高に買われた。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが軟調、日本電産、HOYAなども冴えない。東京海上ホールディングスも売りに押された。ジェイテックコーポレーションが大幅安、ニイタカも急落。チェンジも大きく売り込まれた。東電HDや大ガス、味の素が下落した。
