13日の日経平均株価は反発後、上値が重そうだ。
日経平均の予想レンジは2万2400円-2万2600円。
新型コロナウイルスの治療薬開発を巡る楽観が広がり、前週末の米株式相場が上昇したのが支えとなるだろう。
NYダウ平均は369ドル高の2万6075ドルで取引を終えた。ギリアド・サイエンシズのコロナ治療薬「レムデシビル」の臨床試験で良好な結果が確認されたことから、空運やクルーズ株が大幅高。決算発表を前に金融株も強く、幅広い業種に買いが入った。
米国株の大幅高を好感した買いが入ると予想する。足元の株式市場では新型コロナウイルス感染被害のニュースが上値を抑える場面が増えているだけに、治療薬に関するポジティブなニュースが出てきたことは、過度な警戒を和らげるだろう。
ただ、前週末の日経平均先物の7月限SQ(特別清算指数)値は2万2601円81銭で、同清算値の近辺では、戻り待ちの売りも予想され、もみ合う場面も想定される。東京都は12日、同日の新型コロナウイルスの新規感染者数が206人確認されたと発表。4日連続で200人を超えたことも重しとなりそう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の後半(前週末10日終値は106円84-85銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の後半(同120円51-55銭)とやや円安方向にある。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所終値比310円高の2万2600円だった。
日程面では、きょうは5月の第3次産業活動指数など。海外では6月の米財政収支など。
【好材料銘柄】
■ITbookホールディングス <1447>
内閣府地方創生推進室のデジタル人材派遣制度で3市町への派遣会社に選出。派遣先で地方創生・デジタル化推進を図る。
■ブロッコリー <2706>
3-5月期(1Q)経常は4.2倍増益で着地。
■キリン堂ホールディングス <3194>
上期経常を45%上方修正・最高益予想を上乗せ、通期も増額。
■内外テック <3374>
非開示だった今期経常は59%増益、未定だった配当は19円増配。
■大和コンピューター <3816>
7月31日現在の株主を対象に1→1.2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の6分の5に低下する。
■ジーンテクノサイエンス <4584>
同仁グループとの連携を強化し、新たな歯髄幹細胞事業体制を構築する。
■日本エンタープライズ <4829>
今期経常は8%増益、0.5円増配へ。テレワークに最適なWeb会議システム「NEEDS」を販売開始。
■ダイケン <5900>
3-5月期(1Q)経常は18倍増益で着地。
■USEN-NEXT HOLDINGS <9418>
今期経常を17%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■セントラル警備保障 <9740>
3-5月期(1Q)経常は32%増益で着地。
■MonotaRO <3064>
6月売上高は前年同月比31.1%増と増収基調が続いた。
■アレンザホールディングス <3546>
3-5月期(1Q)経常は2.6倍増益・上期計画を超過。
■トランザクション <7818>
9-5月期(3Q累計)経常が36%増益で着地・3-5月期も85%増益。
■リテールパートナーズ <8167>
3-5月期(1Q)経常は2.7倍増益で着地。
■ライフコーポレーション <8194>
上期経常を76%上方修正・最高益予想を上乗せ、通期も増額。
【主な経済指標・スケジュール】
13(月)
【国内】
《決算発表》
クリエイトSDH、サカタのタネ、コーナン商事、ドトル日レス、ウエストHD、歌舞伎、カーブスHD、タマホーム、ラクトJPN、進和、三栄建築、東京個別、ライク、スタジオアリス、インタアクション、モリト、OlympicG、AIT、ヒトコムHD、サインポスト、佐鳥電機、AVANTIA、中本パクス、東洋電、識学、エヌピーシー、ヴィッツ、スタジオアタオ
【海外】
米6月財政収支(7/14 3:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
