9日の日経平均株価は反発後、もみ合いとなりそう。
日経平均株価の予想レンジは2万8600円-2万8900円。
NYダウ平均は306ドル高の31802ドルで取引を終えた。追加経済対策の成立期待から景気敏感株には買いが入った。ダウ平均は高値が32148ドルまであり、取引時間中の最高値を更新した。
シカゴ日経平均先物も高寄りを示唆しており、ダウ平均の上昇を好感した買いが先行するだろう。ただ、ナスダックは2%を超える下落となっており、ハイテクを中心にグロース株は全般的に買いづらい。きのうの日経平均の急失速も、グロース株が下げを主導した。
引き続き、時間外取引での米株価指数先物や海外株式の動向に左右される動きが予想され、積極的に買う動きは限られそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(8日は108円50-51銭)と円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円前後(同128円95-99銭)と小動き。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比70円高の2万8830円だった。
【好材料銘柄】
■森組 <1853>
今期経常を一転29%増益に上方修正。
■ホギメディカル <3593>
発行済み株式数(自社株を除く)の6.28%にあたる190万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月9日から10月31日まで。
■ディー・ディー・エス <3782>
NTT西日本、鳥取県情報センターと組み、小規模自治体でも導入しやすいLGWAN-ASPサービスとして多要素認証基盤「テミス」を提供開始。
■大紀アルミニウム工業所 <5702>
今期経常を一転14%増益に上方修正・最高益、配当も3円増額。
■帝国電機製作所 <6333>
発行済み株式数(自社株を除く)の4.1%にあたる80万株(金額で8億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月9日から22年3月8日まで。
■光陽社 <7946>
MBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を目指す。犬養岬太社長が代表を務めるKKがTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOB価格は1株935円で5日終値を30.6%上回る水準。買い付け期間は3月9日から4月19日まで。
■燦キャピタルマネージメント <2134>
不動産関連事業やシステム開発を手掛けるセブンスターを株式交換で完全子会社化する。
■朝日印刷 <3951>
今期経常を一転6%増益に上方修正、配当も2円増額。
■Kudan <4425>
台湾Vecowとの自律移動ロボットの共同試作機を一部公開。
■ロゼッタ <6182>
子会社MATRIXがドーナッツロボティクスと業務提携。「言語フリースペース」と「スマートマスク」が連携し、アフターコロナでの世界の対面接客シーンの変革を目指す。また、子会社TravelDXのリモート海外旅行サービス「VR トリップ」で言語フリーが実現。
■大黒屋ホールディングス <6993>
中国上海に子会社設立。
【主な経済指標・スケジュール】
9(火)
【国内】
1月家計調査(8:30)
10-12月期GDP改定値(8:50)
2月マネーストック(8:50)
12月工作機械受注(15:00)
5年国債入札
《決算発表》
サトウ食品、Bガレージ、Eインフィニティ、不二電機、ピースリー、ビーアンドピー
【海外】
予定はありません
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
