反発スタート自律反発狙い

【寄り付き概況】

25日午前の日経平均株価は、前営業日比101円64銭高の2万8415円11銭で始まった。

東証株価指数(TOPIX)は、5.59ポイント高の1972.77で始まった。
 
日経平均株価は前日まで5営業日続落していたことで足もと値ごろ感が生じており、主力株をはじめ広範囲に買いが先行している。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価3指数が揃って上昇、目先自律反発局面に移行していることから東京市場でもひとまず安心感が広がった。ただ米株市場では、ジャクソンホール会議におけるパウエルFRB議長の講演を週末26日に控えるなか積極的に上値を買い進む動きは見られず、NYダウなどの上げ幅は限られており、東京株式市場でも買い手控え感は拭えず、日経平均の上値の重さが表面化する可能性はあるだろう。
 
外国為替市場では円相場が1ドル=137円台前半と、前日比で円安・ドル高方向に振れている。輸出関連銘柄の一角に買いが入り、日本株全体を支えている。
 
ただ、積極的に上値を追う動きは乏しい。前日の米市場で長期金利は一時3.12%と、ほぼ2カ月ぶりの高水準を付けた。金利上昇で相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のグロース(成長)株に逆風になるとの見方は相場の一定の重荷として意識されている。米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)を25~27日に控え、投資家の様子見姿勢も強い。
 
個別では、第一三共やエーザイ、テルモが上昇している。エムスリーやネクソンも高い。一方、アドテストや信越化、リクルートは下落している。
 
 
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