【寄り付き概況】
15日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比103円97銭高の2万7183円56銭。前日に600円超下げた後とあって、主力銘柄には自律反発を狙った買いが入っている。
朝方は高く始まった。日経平均が前日に600円超下げたあととあって、主力銘柄には自律反発を狙った買いが入り、上げ幅は一時100円を超えた。好決算銘柄の一部も買われたものの、積極的に上値を追う動きは限られた。
きょうもその流れを引き継ぎ2万7000円近辺は攻防ラインとして意識される。
前日の米国株市場ではNYダウの下値模索が続いたが、ナスダック総合株価指数はほぼ前日終値と同値で引けている。東京株式市場でもハイテクセクターなどには買い戻しの動きも予想され、日経平均を支える可能性がある。原油価格の高騰が企業業績に与える影響は懸念されるが、資源関連セクターや総合商社株などには引き続き買い手掛かり材料となる。取引時間中はアジア株市場の動向や、米株価指数先物などの動きに影響を受けそうだ。
取引開始前に発表された2021年10~12月期の実質国内総生産(GDP)成長率は前期比で5.4%増(年率換算)と、2四半期ぶりにプラス成長となった。QUICKがまとめた民間予測の中央値(5.9%増)を上回ったものの、取引の材料とする動きは限られている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに下落している。
個別では、リクルートやクボタが大幅安。日本郵政や太陽誘電、T&Dも下落している。一方、電通グループやキリンHD、ニコンは上昇している。
