【寄り付き概況】
24日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比157円46銭高の3万1157円01銭だった。日経平均は前日までの3日続落で1000円あまり下落しており、自律反発を見込んだ買いが優勢となっている。
前日の欧州株市場が高安まちまちの展開となったほか、米国株市場ではNYダウが4日続落し約5カ月ぶり安値をつけたものの、ナスダック総合株価指数は小幅ながら5日ぶりに反発となった。原油価格が反落し、米長期金利も一時5%台に乗せた後に下落に転じたことで、ハイテク系グロース株の一角に買い戻しが入った。
これを受けて東京株式市場でも過度な不安心理が和らいでいる。日経平均は目先自律反発狙いの買いが優勢となっている。ただ、3万1000円台前半では戻り売り圧力が意識され、上値も重そうだ。
中東情勢を巡る地政学リスク、原油価格の動向などの先行き不透明感は強く、積極的な買いは入りにくい。足元で一部の海外投資家が日本株に売り圧力を強めているとの観測も重荷だだろう。
東証株価指数(TOPIX)は下落している。
個別では、前日に23年4~9月期の連結決算を発表したニデックが大幅安。中外薬と塩野義が安く、ダイキンとホンダも売られている。
半面、アドテストとTDKは高い。
