【寄り付き概況】
17日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比143円75銭高の2万7666円94銭。
前日の米国株市場ではNYダウとS&P500指数がともに5日続伸となり、いずれも過去最高値更新が続いている。中国景気のピークアウトが意識されるほか、アフガニスタンをイスラム主義組織タリバンが制圧したことによる地政学リスクなどをこなし、買い意欲が根強い。
東京株式市場では前日に日経平均が450円あまりの大幅安となっていたこともあって、目先買い戻しが優勢に。ただ、国内での新型コロナウイルスの感染拡大を背景に緊急事態宣言が延長される方向にあり、経済への影響が懸念されている。2万7000円台後半では戻り売り圧力も強く、上値の重い展開となる可能性がある。
東京外国為替市場は午前9時2分時点で、1ドル=109円台の前半(16日は1ドル=109円40-42銭)、1ユーロ=128円台の半ば(同128円88-92銭)で取引されている。
業種別では、武田薬、中外薬などの医薬品株や、AGC、TOTOなどのガラス土石株が上昇。郵船、商船三井などの海運株や、三井倉HD、上組などの倉庫運輸株も高い。三井物産、三菱商などの商社株やオリンパス、HOYAなども上げている。
