【寄り付き概況】
30日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前週末比226円46銭高の2万7867円60銭。
前週末の米国株市場ではNYダウなど主要3指数が揃って反発し、ナスダック総合指数とS&P500指数は過去最高値を更新した。関心が集まっていたジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演では年内のテーパリング開始を示唆したものの、これについてマーケットは織り込み済みであり、一方で利上げを急がない方針を示したことがポジティブ評価された。
米株高を受けて東京株式市場でも相対的な出遅れ感から日経平均の上値余地が意識されやすいが、2万7000円台後半では戻り売り圧力も強く、買い一巡後の動きが注目される。取引時間中は中国株や香港株などアジア市場の動きにも影響されそうだ。
東京外国為替市場は午前9時2分時点で、1ドル=109円台の後半(前週末27日は1ドル=110円10-11銭)、1ユーロ=129円台の半ば(同129円48-52銭)で取引されている。
業種別では、郵船、商船三井などの海運株や、日本製鉄、JFEなどの鉄鋼株が上昇。三井金属、住友鉱などの非鉄金属株も高い。三井不、三菱地所などの不動産株も上げている。
