【寄り付き概況】
7日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比115円26銭高の2万3320円12銭。前日の大発会で451円安と大幅に下落していたため、押し目買いが幅広い銘柄に入っている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発して始まった。
米国とイランの対立激化を警戒し、前日のNYダウ工業株30種平均は下落して始まったが、原油先物相場の上昇が一服したことや主力ハイテク株の強含みを受け、投資家のリスク回避姿勢が後退。ダウ平均は68ドル高で終えた。
ドル・円相場も1ドル=108円台前半まで円安方向に押し戻されている。東京株式市場では外部環境の改善を受けて主力株を中心に戻りを試す展開。また、前日に強さをみせた中小型材料株の一群も引き続き個人投資家主導で上値指向を示すものが多そうだ。
ただ、日経平均は朝高後、やや上値が重くなっている。「中東情勢を巡る不透明感が解消された訳ではなく、投資家の様子見姿勢は強い」との声も聞かれる。
寄り付き時点で業種別では33業種中、28業種が高く、値上がり上位に精密機器、水産、繊維、空運、ガラス土石など。
個別では、ソニー、ソフトバンクG、トヨタの主力株や東エレク、アドバンテスト、SUMCOの半導体関連株、村田製、京セラ、太陽誘電、日本電産の電子部品株も値を上げた。また、日本製鉄、神戸鋼、東製鉄の鉄鋼株、日立建機、住友重、クボタの建機株、トヨタ、日産自、ホンダ、SUBARUの自動車株が堅調で、任天堂も反発した。
半面、JXTG、コスモエネルギ、出光興産、国際帝石の石油関連株が軟調で、石川製、豊和工の防衛関連株は急反落し、ファーストリテは4日続落している。ファストリやファミマが軟調で、住友鉱が安い。
テクニカル的にはキャンディル(1446)、国際帝石(1605)、石油資源(1662)、日ドライ(1909)、イージェイ(2153)、ルネサンス(2378)、ワッツ(2735)、鳥貴族(3193)、ダイニチ(5951)、一蔵(6186)、NEC(6701)、池上通(6771)、ヒマラヤ(7514)、イオンモ(8905)、サンフロンティア(8934)、松屋フ(9887)、グローセル(9995)が動兆。
