【寄り付き概況】
2日の日経平均は前日比73円93銭高の2万1761円58銭と反発して取引を開始した。
1日の米国市場ではNYダウが264.98ドル高の25380.74、ナスダック総合指数が128.16ポイント高の7434.06で取引を終了した。主要企業の決算が好感され、買い戻しの動きも広がった。
この日は、値頃感から通信株にリバウンドを狙う買いが流入している。
ただ、取引終了後に決算発表を行った米アップルの10~12月期見通しが市場コンセンサスを下回ったことで、時間外で株価を急落させており、これが東京市場にもネガティブに作用している。足もと外国為替市場で円高に振れていることも、輸出主力株中心に向かい風となっている。
週末でポジション調整の売り圧力が加わることや、日本時間今晩発表の米10月の雇用統計を見極めたいとの思惑もあり、全体は上値が重い展開も想定される。
寄り付き時点で業種別では33業種中、18業種が高く、値上がり上位に鉄鋼、情報通信、医薬品など。一方、値下がりで目立つのは鉱業、石油、水産など。
個別では、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクGが買い気配でスタート。ファーストリテが小高く、楽天、ヤフー、コマツ、東エレクも上昇。JT、アサヒが堅調で、武田は買われている。三井住友は続伸。新日鉄住、伊藤忠は反発している。
半面、トヨタ、SUBARUが軟調で、ソニー、TDKは反落。アルプスは値を下げている。千代化建が下押し、国際帝石は安い。三菱UFJは小幅続落となっている。
225先物は、日興・UBS・GS・SBIが買い越し。
野村・メリル・HSBC・アムロ・シティが売り越し。
TOPIX先物はHSBC・日興・ソジェン・シティ・アムロが買い越し。
GS・みずほ・ドイツ・三菱・野村が売り越し。
テクニカル的には、大豊建(1822)、日特建(1929)、スタジオアリ(2305)、VOYAGE(3688)、日化薬(4272)、ソフトブレ(4779)、技研製(6289)、日本MDM(7600)、エスケイ(7608)、加賀電子(8154)、コメリ(8218)、ユナイテッド(9110)、ファーストリテ(9983)が動兆。
