【寄り付き概況】
10日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比390円94銭高の2万5108円47銭。前日の米株式市場で急速なインフレ進行への懸念がひとまず和らいだことで、主要3指数がそろって上昇した
前日の欧米株市場が全面高となり、その流れに東京株式市場も乗る形となっている。主力株をはじめ幅広くショートカバーが入り日経平均は大きく切り返しに転じている。主力銘柄ではソニーGやリクルート、日立の上昇が目立っている。
ロシアとウクライナの外相会談を控え停戦合意への期待が浮上しているほか、WTI原油先物価格の急落に伴い、インフレに対する過度な不安心理が和らいでおり、足もとでは世界的にこれまで大きく売り込まれていた株式を買い戻す動きが顕在化している。
日経平均は前日までの4営業日で1800円以上の下落をみせていたが、きょうは空売り筋の買い戻しにより終値でも2万5000円台を回復する展開が予想される。
9日の米債券市場では、長期金利が前の日に比べ0.10%高い1.95%に上昇した。利ざや改善の思惑から、第一生命HDや三菱UFJなど金融株にも買いが入っている。
JPX日経インデックス400は反発して始まった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、上げ幅は一時3%を超えた。
個別では、東エレクやソフトバンクグループ、TDKが上昇している。ダイキンやファナック、トヨタも高い。一方、INPEXや東邦鉛、セブン&アイは安い。
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