反発スタート、米株高で買い先行

【寄り付き概況】

 
9日の日経平均株価は小幅に反発して始まった。始値は前日比3円65銭高の2万2442円30銭。業績期待を背景とした前日の米株式相場の上昇を受け、買いが先行している。
 
全般は強弱感が対立。前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要株3指数が揃って上昇、ナスダック総合指数は史上最高値を更新した。
 
新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念は拭えないものの、米主要企業の決算発表シーズンを前にコロナ耐性の強いハイテク株中心に買いが優勢となった。
半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も最高値を更新しており、東京株式市場もこの流れを引き継ぎ半導体やIT関連株などを中心に買いが集まりやすい。ただ、あすにETF決算に絡む分配金捻出のための売り圧力が予想されるだけに買いの勢いは限定的となっている
 
内閣府が寄り付き前に発表した5月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比1.7%増だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値(3.1%減)に反して増加したが、投資家の反応は鈍い。
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やエーザイが高い。ファストリ、ファナック、アドバンテス、東エレクも買われている。伊藤忠がTOB(株式公開買い付け)による完全子会社化を発表したファミリーマートマは買い気配。
 
一方、中外薬や信越化、トヨタ、イオン、TDKが安い。
 
テクニカル的には日ドライ(1909)、塩水港(2112)、不二家(2211)、エプコ(2311)、ボルテージ(3639)、MDV(3902)、PRTIMES(3922)、インフォコム(4348)、ワイエイシイ(6298)、船場(6540)、太陽誘電(6976)、AVANTIA(8904)、キムラユニ(9368)、ファイバー(9450)、建設技研(9621)が動兆。
 
人気はレカム(3323)、Vテク(7717)、平田機工(6258)、ダイトーケミックス(4366)、アスカネット(2438)、Aiming(3911)、ヨコオ(6800)、TOKYOBASE(3415)、JMDC(4483)、RSTech(3445)、パラマウント(7817)、ネオス(3627)、リボミック(4591)、アルバック(6728)。

 

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