【寄り付き概況】
11日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前週末比83円70銭高の3万2690円54銭。
前週末は欧州株市場で主要国の株価指数が総じて上昇したほか、米国株市場でも後半値を消す場面はあったが、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに高く引けている。東京株式市場では前週末までの2営業日で日経平均が630円以上の下落をみせていたことから、きょうは欧米株高を受けてリバウンド狙いの買いが優勢となっている。
外国為替市場でドル買いの動きが続き、円安が進んでいることも輸出セクター中心に追い風となりやすい。
ただ、日経平均はすぐに伸び悩み、一時は下げに転じた。日銀の植田和男総裁がマイナス金利解除のタイミングなどに言及したとの一部報道を受けて金融緩和の修正観測が高まり、日本時間11日の外国為替市場で円相場は一時1ドル=146円台後半まで上昇した。トヨタやSUBARUなど自動車株の一角は下落している。
日経平均3万2000円台後半では戻り売りが予想され上値も重いだろう。
東証株価指数(TOPIX)は反発している。
個別では、三菱UFJなど銀行株が高い。ソフトバンクグループ(SBG)やINPEX、リコーも買われている。一方、三菱重は下落している。アドテストや菱地所、ルネサスも安い。
