【寄り付き概況】
16日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比94円44銭高の3万0606円15銭。
前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数、S&P500指数の主要3指数が揃って上昇した。NY連銀製造業景況指数が事前の市場予測を大きく上回る改善傾向を示したことから、景気敏感株中心に幅広く買い戻される展開となっており、東京株式市場もこれに追随する形となっている。
国内の新型コロナウイルスの新規感染者数がある程度抑えられてきているのも、投資家心理の支えになっている。
ただ、日経平均は前日こそ安かったものの8月末以降の短期急騰の反動から上値は重い可能性も指摘されている。国内では週末に3連休となるほか、来週のFOMCの結果に関心が集まるなか、足もとでは積極的に買いポジションを高める動きは見込みづらく、3万円台半ばは強弱観が対立しやすい。
持ち高を一方向に傾ける動きは出にくく、日経平均は買い一巡後は前日終値近辺まで伸び悩む場面もある。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも小幅に反発して始まった。
個別では、川崎汽や商船三井海など運株が高い。原油高で出光興産やINPEX、石油資源が上昇。アサヒ、JTなどの食料品株や武田薬、中外薬などの医薬品株も上げている。
一方、ネクソンやKDDI、ソフトバンクGが安い。
