【寄り付き概況】
10日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比170円37銭高の3万6386円12銭。
前日まで日経平均は5日間で2500円近い下落をみせており、目先自律反発狙いの買いを誘導している。前日の欧州株市場でドイツやフランス、英国といった主要国の株価が総じて強い動きを見せたほか、欧州時間のリスク選好の流れを引き継ぎ米国株市場でも景気敏感株やハイテク株など幅広く買い戻された。
前週末発表された8月の米雇用統計が悲観する内容ではなかったとの認識が改めて広がったことや、今月行われるFOMCで利下げがほぼ確実視されていることから買い安心感も浮上した。
ドル・円相場が円安方向に振れていることもあり、東京株式市場もリスクオンの流れを引き継ぐことが期待されるが、前日の後場に日経平均は欧米株高に先立って戻り歩調を強めていたことで、その分上値が重くなっている。
日本時間11日には米大統領選の候補者によるテレビ討論会が開かれるほか、11日夜には8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、投資家の持ち高調整の売りも出ている面もあるようだ。
東証株価指数(TOPIX)も続落している。
個別では、メルカリやキヤノン、大塚HDが上昇している。一方、花王、村田製が下落している。
