反発スタート、米株高が支え

【寄り付き概況】

26日午前の東京株式市場は、前日の米株高を受けて買いがやや先行し、日経平均株価は前日比68円83銭高の2万7793円63銭と小反発で始まった。
 
前日の米国株市場ではNYダウなど主要株指数の上値指向が続き、ナスダック総合指数とS&P500指数は連日の最高値に買われたが、上げ幅はわずかにとどまった。東京市場でも日経平均は前日に朝高後に値を消すなど目先上昇一服感も浮上、きょうも上値の重さが意識されそうだ。
日経平均は節目の2万8000円も視野に入れているが、米金融政策の先行きに対する様子見ムードも広がるなかで足元では戻り待ちの売りも出やすいようだ。海運株には売りが先行している。
 
外国為替市場で1ドル=110円台に入るなど円安に振れている点は輸出主力株など中心に追い風材料となるが、国内で広がる新型コロナウイルスの経済活動への影響を警戒して積極的な買いは期待しづらいとの見方も強い。
 
業種別では、JAL、ANAなどの空運株や、INPEX、石油資源などの鉱業株が上昇、大和証G、野村などの証券株も高い。三井不、三菱地所などの不動産株や三菱UFJ、三井住友などの銀行株も上げている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に上昇している。
 
個別では、東エレク、アドテスト、ファストリが高い。一方、リクルート、塩野義、日東電が安い。

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