【寄り付き概況】
15日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比312円62銭高の3万2372円53銭だった。
前日の欧州株市場は高安まちまちだったが、米国株市場ではハイテク株主導で主要株価指数が揃って上昇、ナスダック総合株価指数は上昇率で1%を超えた。特に半導体関連株の買い戻しが顕著で、市場のセンチメント改善につながった。
これを受けて東京株式市場も目先リバウンド狙いの買いを誘導し、リスク選好の地合いに。前日に日経平均は先物を絡め400円あまりの大幅な下げを強いられたが、足もとでは値ごろ感からの押し目買いや買い戻しが観測される。外国為替市場でドル高・円安方向に振れていることも追い風材料となっている。
内閣府が8時50分に発表した2023年4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は実質年率換算で前期比6.0%増だった。QUICKが集計した市場予想の中央値(3.1%増)を上回った。
ただ市場では「個人消費が振るわなかった点が気がかりで、相場を大きく押し上げるには力不足の印象」(lとの声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は反発している。
個別では、0ファストリやソフトバンクグループ、TDKが高い。一方、アステラスやクレセゾン、エムスリーが安い。
