【寄り付き概況】
23日の東京株式市場で日経平均株価は反発で始まった。始値は前日比414円26銭高の4万0189円18銭。上げ幅はその後、500円を超えた。
前日は欧州株市場が高安まちまちの展開だったが、米国株市場でも方向感の見えにくい地合いとなった。エヌビディア<NVDA>など半導体関連が軟調でナスダック総合株価指数は上昇一服となったが、景気敏感株やディフェンシブ株の一角に買いが向かいNYダウは3日ぶり反発に転じた。
東京株式市場では参院選の通過で不透明材料が一つクリアされたものの、不安定な国内政局や米国との関税交渉への警戒感がくすぶっていたが、今朝方にトランプ米大統領が日本との関税交渉で合意したと発表。相互関税が25%から15%に引き下げられることになり、これがポジティブサプライズとなり市場センチメントが一気に強気に傾いている。ただ、自動車やコメなどの市場を米国に開放することもトランプ大統領は言及しており、この影響などについては未知数だろう。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。上昇率は一時2%を超え、心理的節目の2900を上回った。取引時間中として1年ぶりの高値となる。
個別では、ファストリが買われている。トヨタやホンダなど自動車株が大幅高となっている。一方、前日の米ハイテク株安が重荷でアドテストやソフトバンクグループ(SBG)はさえない。
