【寄り付き概況】
9日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比70円75銭高の2万9020円63銭。
前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が高安まちまちの展開で、発表された1~3月期の融資担当者調査で貸出基準の厳格化が確認されたことを受けて、景気敏感株の一角が売り優勢となったものの、ハイテク株が強い動きで全体を支えた。
東京株式市場では大型連休明けとなった前日に利益確定売りが表面化し、日経平均がフシ目の2万9000円台を割り込んだが、きょうは押し目買いが優勢となっている。ただ、強弱観は対立しており、4月の米消費者物価指数(CPI)を前に様子見ムードも拭えず上値は限定的か。
一方、主力企業による2023年3月期決算発表が相次ぐなか、市場予想を上回る今期(24年3月期)見通しなどを発表した銘柄の急伸も目立つ。
米銀の融資基準厳格化などを背景とした米景気の先行き懸念は根強く、前日の米ダウ工業株30種平均は下落したが、現時点で日本株の上値を抑える要因とはなっていないようだ。
東証株価指数(TOPIX)は反発して始まった。
個別では、JFE、川崎汽の上げが目立つ。東エレク、アドテストが買われている。第一生命HDも高い。一方、リコーは売りが先行。HOYA、丸紅が売られている。
