【寄り付き概況】
7日の日経平均株価は反発で始まった。始値は前日比240円28銭高の4万0331円06銭。
主力株をはじめ幅広い銘柄に買いが先行し、日経平均株価は上昇傾向。
前日の米国株市場では、注目されたパウエルFRB議長の議会証言がマーケットの事前予想の範囲であったことから投資家の不安心理が後退し、買い戻しを誘発している。
朝方に発表された経済指標を受け米長期金利が低下基調となったことも相対的な割高感を緩和する形となり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに反発した。これを受けて東京株式市場でも足もとリスク選好の地合いに。
ただ、為替が円高方向に振れていることや、あすの2月の米雇用統計発表を控え、この結果を見極めたいとの思惑が上値を重くする可能性はあるだろう。
日銀による金融政策の早期正常化の思惑も支えだ。時事通信は6日夕、「日銀が3月18〜19日に開く金融政策決定会合で、一部出席者がマイナス金利政策の解除が妥当だと意見表明する見通しであることが分かった」と報じた。三菱UFJや三井住友FG、みずほFGなど銀行株に買いが入っている。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
個別では、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)、KDDIが上昇している。一方、ホンダやアステラス、ニトリHDが下落している。
