反発スタート、半導体関連に買い

【寄り付き概況】

3日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比235円84銭高の2万6628円87銭。
 
主力株をはじめ幅広く買いが入り、寄り付きの日経平均は大きく切り返す動きをみせている。前日の欧州株市場ではドイツやフランスなどの主要国の株価指数が軒並み反発したほか、米国株市場でもNYダウが600ドル近い上昇を示し、前の日の下げ分をそのまま取り戻す形となった。これを受け東京株式市場でも市場のセンチメントが改善している。
 
注目されたパウエルFRB議長の議会証言は、今月開催のFOMCで0.25%の政策金利引き上げを行うことを明示、金融政策に対する不透明要因が解消されたことで、株式市場にはポジティブに働いている。一方、ウクライナ情勢に対する警戒感は依然として拭えず、取引時間中はニュースフローに反応して、先物主導で日経平均が不安定な値動きとなるケースも考えられる。
 
2日の米国株式市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3営業日ぶりに反発し、3.4%高となった。東京株式市場でも東エレクやアドテストといった半導体関連に買いが入り、指数を押し上げている。米長期金利の上昇で、利ざや改善の思惑から三菱UFJや第一生命HDなど金融株も総じて高い。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反発している。
 
個別では、ロシアでの自動車生産を止めると伝わったトヨタは上昇している。ダイキンやエムスリー、リクルートも高い。一方、ファストリや第一三共、花王は安い。

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