【寄り付き概況】
23日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比186円03銭高の3万8803円13銭。
前日の米株式市場は、NYダウは201ドル安と反落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受け、インフレへの警戒感が高まった。ただ、引け後に発表されたエヌビディア<NVDA>の決算は市場予想を上回る好内容となり、同社株は時間外取引で急伸。これを受け、東京株式市場も半導体関連株などを中心に買いが流入している。
また、為替は1ドル=156円70銭前後で推移している。
ただ、日経平均は次第に上げ幅を縮小している。22日の米株式市場で主要3指数はそろって下落しており、投資家心理の重荷となっている。米連邦準備理事会(FRB)が同日公開した4月30日〜5月1日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、根強いインフレ圧力を背景に現在の政策金利を長く維持する可能性を議論していたことが明らかになった。米市場での早期利下げ観測の後退に加え、国内の長期金利の先高観も強まっており、相場の上値を抑えている。
東証株価指数(TOPIX)は続落している。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やNTTデータ、ヤマトHDが上昇している。一方、住友鉱や三井金、シャープが下落している。
