【寄り付き概況】
27日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前週末比97円14銭高の2万7482円39銭。
前週末の欧州株市場が、ドイツ銀行<DB>の急落を受けた金融株全般への売り波及から全面安商状となったことを受け、足もと警戒感が広がっている。
ただ、そうしたなかも米国株市場は強さを発揮した。NYダウなど主要株価指数は安く始まったものの、その後は押し目買いが優勢となりいずれもプラス圏に切り返したことで、投資家の過度な不安心理は後退している。
東京株式市場でも米株高を受け日経平均は頑強な値動きが予想される。配当権利取り狙いの買いなども相場の支えとなりそうだが、一方で上値も重い展開が想定される。
主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落したため、東京株式市場では東エレクやアドテストは売りが優勢だ。
三菱UFJや三井住友FGなど銀行株も安い。24日の欧州株式市場では、収益悪化などの懸念からドイツ銀行が大幅に下落した。欧米の金融システムに対する懸念が根強く、銀行株の売りを促している。
東証株価指数(TOPIX)は反発している。
個別では、Jフロントなど百貨店株が高い。菱地所や、第一三共、住友ファーマが上昇している。一方、スクリンやサイバー、ソニーGが下落している。
