【寄り付き概況】
23日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比144円04銭高の2万6580円43銭。前日に25日移動平均を約2カ月ぶりに下回ったこともあり、値ごろ感に注目した買いが入っている。
英国で新型コロナウイルス変異種の感染拡大が警戒されるなかも、前日の欧州株市場は総じてリバウンドに転じ、ひとまず安心感が広がった。
米国株市場ではNYダウが反落したものの、ナスダック総合指数は反発し史上最高値を更新したことで、東京株式市場でも足もとでは追い風が意識される局面となった。前日に日経平均は先物主導で300円近い下げをみせたが、きょうはその反動もあって買い戻しを誘発する格好となっている。ただ、国内でも新型コロナウイルスの感染が拡大していることから警戒感は拭えず、戻り足は限定的となる可能性がある。
個別では信越化、ソニー、富士フイルム、東エレク、SUMCOが高く、ファナック、アドバンテスも買われている。サイバーやリクルートも上げている。
半面、傘下の三菱UFJ銀行で「13人抜き」の社長人事が報じられた三菱UFJは安い。エーザイ、東宝、IHIが売られている。スズキや日野自も下げている。
