【寄り付き概況】
13日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比101円08銭高の2万6436円06銭。前日におよそ1カ月ぶりの安値まで下げた後で、値ごろ感からの買いが幅広い銘柄に入っている。米長期金利が前日に比べ水準を切り下げたことも、日本株の買い安心感につながっている。
前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数とも朝方は高かったが、その後は上値の重い展開でいずれも大引けは安くなった。3月の米消費者物価指数(CPI)は伸び率が40年ぶりの高水準となったものの、コア指数の方は市場予想を下回り、上昇率も鈍化傾向を示したことで、インフレに対する過度な不安心理もやや後退している。
ただ、FRBが金融引き締めのピッチを上げるとの見方に変化はなく、米金利上昇に対する警戒感は根強い。日本時間12日午前に2.8%台まで上昇していた米長期金利は足元2.7%台前半で推移しており、13日はグロース(成長)株を中心に買いが入っている。半面、米長期金利の低下で利ざや悪化の思惑から大手銀行株や保険株の売りが目立つ。通信株の下げも目立っている。
東京株式市場でも強気に傾きにくい相場環境にあるが、日経平均は前日に500円近い下げをみせていたこともあって、きょうはその反動から買い戻しを誘発し底堅さを発揮しそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は反発している。
個別では、エムスリーやリクルート、ファストリが上昇している。ダイキンや村田製、富士電機も高い。このところ下げが目立っていた郵船など海運株にも買いが入っている。
一方、大和や第一生命HD、三菱UFJが下落している。Jフロントや三越伊勢丹など小売株の下げている。
