【寄り付き概況】
5日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前週末比224円38銭高の2万3254円28銭。新型コロナウイルスに感染し入院しているトランプ米大統領を巡り、医師団が「早ければ5日にも退院できる」と述べたことが伝わり、前週末に広がった市場での不安心理がいったん後退して買い戻されている。
前週末の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数など主要株指数が大幅反落となった。トランプ米大統領が新型コロナウイルス検査で陽性と判定されたことを受けて、波乱展開を余儀なくされたが、東京株式市場では前週末の後場終盤に米株価指数先物を横目にこれに先立って日経平均が下落したこともあって、下値抵抗力を発揮する形となっている。きょうは積極的に上値を買う動きも期待しにくく、米株価指数先物を横目に不安定な展開となる可能性がある。主力株は手掛けにくいものの個別株物色の流れは続きそうだ。
個別ではソフトバンクG、トヨタ、ソニーが高く、ファーストリテ、ダイキン、ファナックが買われている。半面、東エレク、NEC、KDDIがさえない。
