反発しダウ54ドル高 大幅安の反動、債務上限3ヶ月延長へ

6日のNYダウ工業株30種平均は前日比54ドル33セント高の2万1807ドル64セントと反発で終えた。
朝方は前日の下落を受けた買い戻しが広がった。トランプ大統領と民主党がハリケーン被害救済法案に3か月間の債務上限引き上げ・政府運営資金を抱き合わせることで合意し、共和党も追認する意向が報じられ上昇。しかし、北朝鮮情勢や大西洋で過去最大勢力とされるハリケーン「イルマ」のフロリダ州周辺への上陸を控え、警戒感から上値は限られた。
 
野党・民主党の上下両院トップのシューマー上院院内総務とペロシ下院院内総務は6日「民主党員はハービーの復興支援と債務上限の3カ月間の引き上げに投票する準備をしている」との共同声明を発表。政治情報サイトのポリティコが「トランプ米大統領が民主党案に合意した」と伝え、超党派での最終合意へと進んでいるとの期待が広がった。
 
報道を受け、前日にほぼ10カ月ぶりの水準に低下した10年物の米国債利回りが上昇。前日に利ざや縮小懸念から売られたゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融株が買われた。原油価格の上昇に加え、証券会社が投資判断を引き上げた石油のエクソンモービルの上昇もダウ平均を押し上げた。
ただ、買いの勢いは限定的だった。今週末にフロリダ州に接近するとみられているイルマはテキサス州ヒューストンに甚大な被害をもたらした「ハービー」を上回る勢力で、米経済に与える影響への警戒感が広がっている。
 
ナスダック総合株価指数は、前日比17.740ポイント高の6393.314で終えた。アマゾン・ドット・コムやフェイスブックなど主力株の一角が買われ指数を押し上げた。
 
セクター別では、エネルギーや小売が上昇する一方で電気通信サービスや公益事業が下落した。
 
個別では、米半導体大手インテルが上昇。欧州連合(EU)司法裁判所が2009年に欧州委員会がEU競争法(独占禁止法)違反で巨額の制裁金を科した決定が正当だったかを再審理するよう下級審に命じたのが好感された。
成長が見込める低価格帯のオールドネイビーなどに経営資源を集中する戦略を発表したアパレルのギャップ(GPS)も高い。
ネット小売のアマゾン(AMZN)はNYで初となる配送センターの新設計画を発表し、2000人超の雇用が予想され、買われた。
 
イルマへの警戒感からフロリダ州で展開する店舗数の多い外食のダーデン・レストランツやBJレストランツが売られた。ハービーによる欠航などの影響で7~9月期の業績見通しを引き下げた航空大手ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスも安い。独オンライン旅行サイトのトリバゴ(TRVG)は通期見通しを引き下げ、大幅下落となった
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
21,807.64+54.33             
S&P500種
2,465.54+7.69
ナスダック
6,393.314+17.740
 
NY原油(ドル/バレル)   49.16     ±0.00
円・ドル109.23 – 109.24  +0.45


【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は反発した。9月物は前日比105円高の1万9460円で引け、同日の大取終値を120円上回った。
トランプ米大統領が短期の債務上限引き上げで民主党指導部と合意したと伝わり、米国債のデフォルト(債務不履行)懸念が薄れ、米株とともに日本株も買われた。円の反落も買い材料になり、9月物は一時1万9485円まで上げた。この日の9月物安値は1万9260円。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
19460 ( +120 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
19470 ( +130 )
( )は大阪取引所終値比
 

【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7354.13(-18.79)
FTSE100種総合株価指数は3日続落した。前日終値に比べ18.79ポイント安の7354.13で引けた。金融株の下げが指数を押し下げ、構成銘柄の約7割が下落した。北朝鮮情勢の悪化が懸念され、リスク回避姿勢が広がった。ただ、午後には下げ幅が縮小した。
 
英国債利回りが前日に低下した後、この日も低水準圏で推移し、金利の動きに敏感な金融株が前日に引き続き売られた。銀行のロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)と保険のオールド・ミューチュアル、資産運用のスタンダード・ライフ・アバディーンの下げが目立った。
セキュリティー・サービスのG4Sと航空・防衛のBAEシステムズの下げも大きかった。
半面、ソフトウエア開発のマイクロフォーカスは6%超上昇した。米ヒューレット・パッカード・エンタープライズから昨年買収したソフトウエア事業の影響で、四半期の営業利益率が改善したことなどが好感された。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12214.54(+90.83)
ドイツ株式指数(DAX)は続伸した。終値は前日比90.83ポイント高の12214.54だった。北朝鮮情勢の懸念から午前は売られていたが、午後に上昇に転じた。
自動車株が前日に引き続き買われた。ダイムラーは3%超上昇した。8月のメルセデス・ベンツの販売台数が増加し、記録的な水準に達したことなどが買い材料となった。同業のBMWとフォルクスワーゲンの上げも目立った。
下落したのは、電力のエーオンと鉄鋼のティッセン・クルップ、ハイデルベルクセメント、透析器大手のフレゼニウス・メディカル・ケアの4銘柄だけだった。ドイツテレコムは横ばいだった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5101.41(+14.85)

株ちゃんofficial xはこちら!
目次