28日午前ので日経平均株価は反発し、前日比549円76銭(2.10%)高の2万6720円06銭で前場を終えた。
日経平均は前日に米連邦公開市場委員会(FOMC)結果を受けて800円を超える大幅下落を強いられており、本日は買い戻しが先行する形で259円高からスタートした。朝方は戻り待ちの売りも出て伸び悩む場面があったが、信越化などの良好な決算を追い風に、前場中ごろを過ぎると一時2万6731円02銭(560円高)まで上昇した。
外国為替市場で円相場が1ドル=115円台半ばまで円安・ドル高が進み、製造業を中心に輸出採算の改善を見込んだ買いも入った。米株価指数先物が日本時間28日午前に堅調に推移したことも追い風になった。好決算を発表した米国アップルやビザの時間外での株価上昇が支えになっている。
日経平均は伸び悩む場面もあった。上値で短期的な戻りを待った売りが出た。前日までの3日間で日経平均は1400円超下げていただけに、市場では「雰囲気が好転したとは言い難い」との声も聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆7616億円、売買高は6億5891万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1934と、全体の約9割を占めた。値下がりは206、変わらずは39銘柄だった。
東証2部株価指数は前日比25.84ポイント高の7053.32ポイントと反発。値上がり銘柄数は232、値下がり銘柄数は146となった。
個別では光陽社が一時ストップ高と値を飛ばした。川口化学工業、上村工業、オーミケンシ、理経、アップルインターナショナルは値上がり率上位に買われた。
