反発、466円高 アジア株高支えに買い戻し

 
23日午前の日経平均株価は反発し、前週末比466円60銭高の2万7479円85銭で終えた。
朝方からリスクを取る動きが優勢となったが、寄り後は買いの勢いが強まり、日経平均は先物を絡めた買い戻しで一時500円近い上昇をみせる場面があった。前週末の米国株市場で主要株指数が揃って買われたほか、取引時間中にアジア株市場で中国株や香港株などが総じて強い動きを示したことも追い風となった。
 
トヨタの減産計画をきっかけに前週後半に大幅安となっていた自動車株や自動車部品株が反発した。トヨタは一時4%近く上げた。
「前週に軟調だった銘柄に下げ止まりの気配が出ている」との声があった。朝方に年初来安値を更新したソフトバンクグループは押し目買いも入って上昇に転じた。
 
市場からは「強い動きとなり、目先底入れの感じだ。踏み上げで売り方も焦っているのではないか。22日投開票の横浜市長選で菅義偉首相が推薦した小此木八郎氏が敗れたことで「自民党内で危機感が強まり、経済対策を打ち出すのではないかという期待が高まった」との見方も出ていた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1501億円、売買高は4億7186万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1988と、全体の約9割を占めた。値下がりは154、変わらずは48銘柄だった。
 


 
業種別株価指数(33業種)は、全業種が上昇した。
 
個別では、郵船が売買代金トップとなり、株価も上昇。デンソーが大幅高。日産自やトヨタ自動車も買われた。東京エレクトロン、レーザーテックなど半導体セクターも高い。キーエンス、リクルートホールディングスも値を上げた。クロス・マーケティンググループが商いを伴い大幅高、資生堂やオムロン、マネーフォワードなども値を飛ばした。
 
半面、神戸物産が軟調、東洋エンジニアリングも下落した。塩野義、エムスリー、グレイステクノロジー、JCRファーマなども売られた。
 
東証2部株価指数は前週末比72.63ポイント高の7428.67ポイントと3日ぶり反発した。
出来高は6484万株。値上がり銘柄数は277、値下がり銘柄数は104となった。
 
個別では、はごろもフーズ、セイヒョー、北日本紡績、日本ハウズイング、小池酸素工業が年初来高値を更新。AIメカテック、トリニティ工業、コメ兵ホールディングス、アップルインターナショナル、杉村倉庫が買われた。
 
一方、高田工業所、YE DIGITAL、DNAチップ研究所、プレミアムウォーターホールディングス、三光マーケティングフーズなど19銘柄が年初来安値を更新。ヤスハラケミカル、オプティマスグループ、東京ソワール、ミズホメディー、図研エルミックが売られた。

 

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