7日午前の日経平均株価は反発した。前引けは前週末比125円79銭高の2万0078円12銭だった。
前週末、NYダウ平均が9営業日続伸。史上最高値更新は8日連続となり、投資意欲の旺盛さを印象付けた。注目された7月雇用統計では、非農業部門就業者数が市場予想を上回った。時間当たり賃金には加速感が見られなかったものの、米国の堅調な経済動向が確認された。これを受けて為替相場も円安方向に振れ、東京株式市場でも「買い安心感が広がった」格好だ。
日経平均株価は一時2万85円90銭(前週末比133円57銭高)まで上昇し、その後も高値圏で推移した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反発した。
業種別東証株価指数(TOPIX)の上昇ランキングでは自動車株を含む「輸送用機器」が首位となった。米金利上昇を受け、「証券」や「保険」も買われた。
東証1部の出来高は7億5635万株、売買代金は9748億円。騰落銘柄数は値上がり1441銘柄、値下がり455銘柄、変わらず123銘柄。
個別銘柄では、4日に資本提携を発表したトヨタ、マツダが上伸し、SUBARUや三菱自、日産自、スズキも高い。任天堂、ソフトバンクGはしっかり。三菱UFJ、みずほFGが値を上げ、野村など金融株も高い。ミネベアミツミが買われ、伊藤忠、デンソー、クボタは堅調。ルックが個別物色され、シスメックスは切り返した。
半面、小野薬やOLC、花王など内需株の一角が売られた。日水が安く、昭和シェルは軟調。ソニーが甘い。スルガ銀は急落した。JFEは朝方に年初来高値を更新したのち、利益確定売りに押された。4日の決算発表を受け、ブラザーや堀場製も売られた。滝沢鉄は下落した。
東証2部株価指数は前週末比100.72ポイント高の6384.23ポイントと3日ぶり反発した。値上がり銘柄数は261、値下がり銘柄数は169となった。
個別では、川澄化学工業がストップ高。宇野澤組鐵工所は一時ストップ高と値を飛ばした。三井住建道路、プレミアムウォーターホールディングス、まんだらけ、エスビー食品など23銘柄は年初来高値を更新。テクノスマート、田辺工業、ヒラキ、ソマール、東芝は買われた。
一方、西菱電機、オーナンバ、ヨネックスが年初来安値を更新。マナック、アップルインターナショナル、クリヤマホールディングス、パルステック工業、日本パワーファスニングが売られた。
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