【寄り付き概況】
5日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比289円51銭高の2万8631円46銭。米雇用指標の改善から、景気回復への期待感が高まっている。前日の米株式相場が上昇したことで安心感も強まり、投資家が運用リスクを取りやすくしている。上げ幅は一時、300円を超えた。
4日のNYダウは前日比332ドル高と大幅に4日続伸。米追加経済対策への期待が高まるなか、買いが優勢だった。米国株が上昇した流れを受け、東京株式市場も反発して始まった。また、為替は1ドル=105円50銭前後と円安で推移していることも追い風となっている。
日経平均は前日に300円安となった。25日移動平均線との乖離率は1%を下回っていたため、市場で買い安心感が高まりやすくなっている。円相場が1ドル=105円台半ばまで下落しており、輸出企業の採算改善への思惑も強まっている。
堅調な原油相場を受けて鉱業が上昇。陸運や海運、鉄鋼や輸送用機器など景気敏感株が大きく上げている。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も反発している。ともに昨年来高値を一時上回った。
寄り付き時点で業種別では33業種中、全業種が高く、値上がり上位はその他金融、保険、輸送用機器、陸運、銀行、証券、空運など。
個別では、好決算だったNTTデータが大幅高。SUBARUや三菱自、日産自も上げている。ソフトバンクグループとファーストリテ、ファナック、東エレクが高く、トヨタ、ソニーは堅調となっている。半面、エムスリー、三菱重が軟調。古河電が大きく下げている。ニチレイや味の素、エムスリーも安い。
