13日午前の日経平均株価は反発した。前週末比386円44銭高の2万2677円25銭で前場を終えた。
前場の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買い戻される展開となり、日経平均は一時400円を超える上昇をみせる場面があった。
前週末の米国株市場では新型コロナウイルスの治療薬やワクチン開発に対する期待感から主要株指数が大きく上昇しており、ナスダック総合指数は史上最高値を更新。前週末にETFの決算に伴う分配金捻出の売りで水準を切り下げた日経平均はその反動もあって大きく切り返す展開となっている。
日本時間13日のNYダウ工業株30種平均の先物が終始高く推移したことも支えだった。米国では、14日のJPモルガン・チェースなど金融機関の決算発表が始まる。「新型コロナウイルスの感染拡大で業績への警戒が強いなかで、『想定ほど悪くない』との見方が広がれば日本株にもプラスになりそうだ」との声があった。
一方、国内では新型コロナの新たな感染者数が増加傾向にあり、経済活動停滞懸念がくすぶ
っていることは引き続き相場の重荷だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆833億円、売買高は6億2463万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1933と、全体の約9割を占めた。値下がりは206、変わらずは30銘柄だった。
業種別では、鉄鋼株や海運株への買いが目立ったほか、米長期金利上昇を受けて銀行株や保険株もしっかりとなった。一方、半導体関連株や医薬品株の一角は利益確定売りに押された。
個別では、前週末に3~5月期決算を発表した安川電は高く始まったものの、午前は2%安で終えた。ソフトバンクグループが連日で高値を更新したほか、ソニーは約半年ぶりに8000円台を回復した。ファストリ、任天堂、トヨタ、ホンダ、キヤノン、ファナック、NEC、三菱UFJなどが上昇した。
一方、安川電が軟調。東エレク、レーザーテック、アドテスト、中外薬が下げた。オープンハウスが大幅安前週末に今期最終赤字見通しを発表した良品計画も安かった。
東証2部株価指数は前週末比51.41ポイント高の6595.87ポイントと3日ぶり反発した。出来高9024万株。値上がり銘柄数は243、値下がり銘柄数は136となった。
個別では、省電舎ホールディングス、MCJ、ぷらっとホーム、日本フェンオール、ユーピーアールが年初来高値を更新。日本抵抗器製作所、GMOペパボ、広栄化学工業、ICDAホールディングス、セキドが買われた。
一方、ジュンテンドー、テクノ菱和、アドテック プラズマ テクノロジー、ヤマダコーポレーション、トーヨーアサノはが売られた。
