【寄り付き概況】
10日寄付きの東京株式市場は買い優勢で始まり、日経平均株価は、前営業日比73円63銭高の2万2482円51銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、4.31ポイント高の1777.22で始まった。
米国のイラン核合意からの離脱発表も前日の欧米株式市場は総じて高く、NYダウ、ナスダック指数ともに大きく上昇、これを受けて東京株式市場でもリスクを取る動きが強まっている。
原油市況はWTI原油先物が終値で2ドル以上の上昇をみせて71ドル台に乗せており、これを背景に米株市場ではエネルギー関連株が買われたほか、米10年債利回りが3%台に再び上昇したことを受け運用利ザヤの拡大期待から大手金融機関が軒並み買われるなどで全体相場を牽引した。この流れが東京市場にも波及することが想定される。
ただ、明日にオプションSQを控えることで、積極的に上値を買う動きは限られる可能性もある。
東京外国為替市場は、1ドル=109円台の後半(9日終値は1ドル=109円71-72銭)、1ユーロ=130円台の前半(同129円88-92銭)で取引されている。
取引開始前に財務省が発表した4月29日-5月5日の対外対内証券売買契約は、非居住者の株式取引が3億円の処分超で、小幅ながら6週ぶりに処分超となった。
寄り付き時点で業種別では33業種中、19業種が高く、値上がり上位に鉱業、石油、銀行など。値下がりで目立つのは空運、紙パルプ、電力ガスなど。
個別では、トヨタが買いを集め、三菱自も上伸し、日産自はしっかり。任天堂、武田、昭和電工、東海カが買われている。三菱UFJ、三井住友、ファーストリテ、リクルートHDは堅調。
半面、マネックスGが売りに押され、ソフトバンクGは値下がりしている。ツルハHD、オリックス、デンソー、ファナックは下落している。
225先物は、アムロ・野村・大和・楽天・SBIが買い越し。
ドイツ・GS・モルスタ・バークレイズ・クレディが売り越し。
TOPIX先物は、ドイツ・大和・メリル・JP・ソジェン・アムロが買い越し。
みずほ・UBS・パリバ・三菱・GS・日興が売り越し。
外資系等は、塩野義(4507)、テルモ(4543)、トレンド(4704)、日マイクロ(6871)、トヨタ(7203)、ユニシス(8056)、芙蓉総合リース(8424)、Gクレ(8871)、スターツ(8850)、三菱ロジ(7105)、ネットワン(7518)、スクリン(7735)、キッコーマン(2801)、花王(4453)、キーエンス(6861)、競馬(9672)、富士電(6504)、セブンアイ(3382)、ガイシ(5333)に注目。
テクニカル的には、西電工(1937)、トラストテック(2154)、伊藤米久(2296)、デジア(2326)、あらた(2733)、GDO(3319)、ファンタジー(4343)日ペ(4612)、TDCソフト(4687)、TYK(5363)、冶金工(5480)、ユニオンツ(6278)、能美防災(6744)、東亜DKK(6848)、三菱ロジ(7105)、TSテック(7313)、スギ(7649)、萩原工業(7856)、紅(8001)、さが美(8201)、PALTAC(8283)、サンフロンティ(8934)、サカイ(9039)、カプコン(9697)、スズケン(9987)が動兆。
