反発、半導体関連株に買い

 
4日午前の日経平均株価は反発し、昨年末の前営業日比396円45銭(1.38%)高の2万9188円16銭で前場を終えた。
 
前日の米株高を受け投資家心理が改善、主力株をはじめ広範囲に買いが入り、日経平均株価は前引け時点で400円近い大幅高となった。フシ目の2万9000円大台を回復し、一時は460円あまり水準を切り上げる場面もあった。
先物を絡め買い戻しが加速し、外国為替市場でのドル高・円安も輸出セクターに追い風となった。業種別では海運株の上昇がひと際目立っている。円安を背景に自動車株にも投資資金が流入したほか、メガバンクなど金融株も買われた。
 
前日の米市場では長期金利が上昇した一方、主力ハイテク株のアップルが上値を試すなど強い動きとなった。成長期待の高い銘柄には買いが向かいやすく、東京市場でも東エレク、アドテストといった半導体関連に買いが集まって相場のけん引役になった。
 
外国為替市場での円安・ドル高も輸出関連株の支えとなり、トヨタやホンダなどが買われた。海運株の上昇も目立った。半面、不動産株の一角などには売りが出た。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3449億円、売買高は5億1452万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1407と、全体の約6割を占めた。値下がりは700、変わらずは76銘柄だった。
 


業種別株価指数(33業種)は海運業、輸送用機器、非鉄金属などが上昇。下落はパルプ・紙だけだった。
 
個別では、東京エレクトロンが大幅高、トヨタ自動車も商いを伴い上場来高値を更新。日本郵船、商船三井などが高く、ソフトバンクグループ(SBG)、信越化、ソニーG、KDDIが上昇した。任天堂も堅調。ラクーンホールディングスが急伸、日本電子材料、昭和電線ホールディングスなども値を飛ばした。」
半面、レーザーテックは朝高後に利食われ値を下げたほか、レノバの下値模索も続いている。キッコマン、住友不、JT、リコーが下落した。オリエンタルランドも軟調。三井松島ホールディングスが大きく売り込まれ、エムアップホールディングスも安い。
 
東証2部株価指数は前営業日比40.32ポイント高の7663.29ポイントと4日続伸した。
出来高は9018万株。値上がり銘柄数は261、値下がり銘柄数は148となった。
 
個別では、JMACSがストップ高。ユニバンスは一時ストップ高と値を飛ばした。田辺工業、アドテック プラズマ テクノロジー、キョウデン、ジーエルサイエンス、テクノアソシエなど6銘柄は昨年来高値を更新。リミックスポイント、インスペック、タカトリ、イトーヨーギョー、エヌリンクスが買われた。

一方、さくらケーシーエス、櫻護謨、ぷらっとホームが昨年来安値を更新。Abalance、STIフードホールディングス、扶桑電通、バイク王&カンパニー、光陽社が売られた。
 

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