26日午前の日経平均株価は反発し、午前の終値は前日比86円13銭高の1万9241円87銭だった。東証株価指数(TOPIX)は12.39ポイント高の1427.94と、ともに堅調。
25日の欧米市場はクリスマスで休場だったが、朝方は前日大幅安(1010円安)の反動で自律反発狙いの買いが先行した。
円高一服も支えとなり、上げ幅を拡大して一時1万9530円35銭(前日比374円61銭高)まで上昇する場面があった。騰落レシオ(東証1部、25日移動平均)が25日に65.64%まで低下するなど、各種テクニカル指標が「売られすぎ」を示しており、ひとまず足元での底入れ感が意識されたとの見方が多い。
ただ、前日までの5日間で約2300円下げていた割に反発力は弱い。株価下落の要因が通商協議や金融政策、議会運営など米国をめぐる問題に集中しているだけに米国市場の動向待ちといった様相。とはいえ、「欧州市場は引き続き休場になるため、米国株の反発で本格的に底入れするかどうかは判断がつきにくい」との見方もあり、午後は一層様子見気分が強まりそうだ。
東証1部の出来高は6億2378万株、売買代金は9687億円。騰落銘柄数は値上がり1870銘柄、値下がり230銘柄、変わらず22銘柄。
業種別株価指数(33業種)では、精密機器、空運業、繊維製品などが上昇した一方、ゴム製品、保険業、食料品の下落が目立った。
個別では、任天堂が堅調、キーエンス、ファストリやOLCなど高い。NTTやKDDIといった通信株も強含んでいる。JALなど空運株の堅調さも目立つ。東京エレクトロンが上昇、資生も買われた。ZOZOも上値を追った。双信電機、サニックス、神戸物産が値を飛ばした。あさひ、ネクステージも大きく値を上げた。
半面、京セラやキヤノン、ブリヂストンが下げ幅を拡大した。ファーストリテイリングが軟調、JT、キヤノンが売られ、すかいらーくホールディングスも下落した。象印マホービンが急落、enish、ムゲンエステートなども値を下げた。
東証2部株価指数は前日比87.61ポイント高の5939.66ポイントと8日ぶり反発した。
出来高2923万株。値上がり銘柄数は373、値下がり銘柄数は79となった。
個別では、省電舎ホールディングスがストップ高。セイヒョー、大興電子通信は一時ストップ高と値を飛ばした。さいか屋、くろがね工作所、東亜バルブエンジニアリング、弘電社、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートが買われた。
一方、三井住建道路、福留ハム、日本和装ホールディングス、ダイナックホールディングス、シノブフーズなど52銘柄が年初来安値を更新。ビットワングループ、ベリテ、JFEシステムズ、ウィル、堺商事が売られた。
