26日午前の日経平均株価は反発した。前日比102円94銭高の2万3885円81銭で前場を終えた。
クリスマスで前日は米国など世界の主要市場が休場だった。手掛かり材料に乏しい中、日経平均は約5円高と前日終値と同水準で寄り付いた。
企業業績が回復に向かうとの見方に加え、機関投資家による株価指数先物への買いを期待した短期筋の先物買いが、日本株相場の支えとなった。その後、先週は利益確定売りに押されてじり安基調だったことから、日本株に割安感が出て買い戻しが入り上げ幅は150円に迫る場面があった。
個人投資家の個別物色の動きが相場を下支えしており、「値動きのある銘柄に利ざや狙いの買いが集まっている」という。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で5951億円、売買高は3億8462万株と、商いは引き続き低調だった。買い一巡後は次第に膠着感が強まった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。東証1部の値上がり銘柄数は1294と、全体の約6割を占めた。値下がりは725、変わらずは141銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は全業種が上昇し、海運業、証券・商品先物取引業、空運業の値上がりが目立った。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やファーストリテイリング、任天堂、ファナック、東京エレクトロンが高く、トヨタ自動車も値を上げた。TDK、安川電機や小糸製作所が上昇した。業績の上方修正を発表したサイボウズが急伸。
半面、オリンパスやアドテスト、オークマが安い。レーザーテック、サンバイオが反落。JTOWERや武田薬品工業、KDDIや楽天も値を下げている。
東証2部株価指数は前日比9.63ポイント高の7219.29ポイントと4日ぶり反発した。
出来高4988万株。値上がり銘柄数は231、値下がり銘柄数は172となった。
個別では、パシフィックネット、ケー・エフ・シー、いい生活、マナック、日本ハウズイングなど15銘柄が年初来高値を更新。日本鋳造、インスペック、スーパーバッグ、JESCOホールディングス、ギグワークスが買われた。
一方、ビットワングループ、マーチャント・バンカーズ、アサヒ衛陶が年初来安値を更新。竹田印刷、高田工業所、櫻島埠頭、那須電機鉄工、アクロディアが売られた。
