【寄り付き概況】
25日の日経平均株価は反発で始まった。始値は前日比51円81銭高の2万8457円33銭だった。前日までの4営業日で1811円下落したため、短期的な戻りを期待した投資家の買いが先行している。一時、160円超上昇する場面もあった。
前日のニューヨーク市場では新型コロナウイルスワクチンの接種拡大などを手掛かりに、景気敏感株に見直し買いが入った。東京市場でも海運や鉄鋼など業績が景気変動に影響を受けやすい銘柄群に買いが先行している。
ただ、前日のナスダック総合株価指数が2%安と大幅に下げた。NYダウ工業株30種平均の下落幅は3ドル安と小幅だったが、取引終了間際に売りが優勢となった。米株式相場の不安定な推移が投資家心理の重荷になっている。
日本政府は25日朝、北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを発射したと発表した。発射されたのは2発で日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下したというが、現時点で材料視されていない。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇している。
東京外国為替市場は午前9時20分時点で、1ドル=108円台の後半(24日は1ドル=108円60-61銭)、1ユーロ=128円台の半ば(同128円37-41銭)で取引されている。
個別では、ファナックやダイキン、リクルートが上昇。三井金や郵船、日本製鉄、山陽特鋼、北陸電力、日工営の上昇が目立つ。
一方、米インテルの投資拡大期待で前日に大きく上昇した東エレクは下落。ソフトバンクグループ(SBG)やアドテスト、エムスリー、マネックスGに売りが出ている。トヨタと商用車の電動化などで提携すると発表したいすゞと日野自が安い。
