単騎待ち?

「単騎待ち?」
 
先のわからないこと、結論の出ないことは考えないというのが相場の鉄則だと思う。
ところが、市場は先のわからないこと、訳のわからないことを高級に考えるのが好きな場所。
北朝鮮、カタルーシャ、全人代、そして衆院選。
特に市場関係者は床屋政談が好きなようだ。
しかし、それが何かを生み出すことは稀。
だったら時間が無駄だろう。
しかも先を見ているようで、話すのは過去のこと。
過去から現在は類推できても、過去から未来はなかなか想像できない。
だから結論は滅多にない。
「Aかも知れないしBかも知れない」は得意中の得意なところだ。
例えば「日経平均は2万5000円になるかも知れないし18000円を割れるかも知れない」。
18000円を割れれば「ほら言ったでしょう」。
確かに50%は当たったのかも知れない。
しかし「25000円になるかも知れない」はハズレ。
それでも「当たったでしょう」はないだろう。
そんなレトリックには誤魔化されないことが重要だろう。
透徹した冷静な耳目を持って相場に接すれば、騙されることは少ない筈。
四季報と罫線だけで相場を判断するのではなく、足は使えなくても頭は使うべきだろう。
 
面白かったのは投資家さんから教えられた「日経平均・TOPIX数値麻雀牌置換、株価変動説」。
株価変動までは行かないが指数の数値を13個の数字に置き換えるのは興味深い。
ただ「0」は字牌とされる。
例えば9月21日。
日経平均は20347.48円、TOPIXは1668.74ポイント。
並び替えてみると【0123444667788】。
見事に「0」待ちの一盃口だ。
あるいは今年の大発会。
日経平均は19594.16円、TOPIXは1554.48ポイント。
並び替えてみると【1114445556899】。
「7」待ちの三暗刻だ。
四暗刻単騎待ちでも完成したら、相場はアガルかもしれない?
 
先週行った「セキュリティ・ウィーク」は興味深いイベントだった。
特にPCIの取り扱っている「破られない技術のアップガード」。
従来の発想とは違った思想・哲学でのセキュリティ技術だ。
「検知せずにルール違反を自動阻止する」という格好。
ルールを忠実に実行させ、ルール違反は阻止するということ。
従来はウィルスを検知してから消滅させていたから思想は全く異なる。
アドソル日進が取り扱っているのも「HPが改ざんされたら瞬時に元に戻す」というソフト。
ITはいろいろあるが、重要なのは哲学と論理ということがよくわかった。
 
 
一目均衡の雲のねじれは26日。
「勝手雲」は9月26日に既に白くねじれた。
日経平均は200日線から4.23%のプラス乖離。
10%プラス乖離の21481円からが相場だろう。

(櫻井)。

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