北朝鮮リスクが再燃するか?

[概況]

先週末1日に発表された米8月雇用統計は予想を下回ったが、ECBは12月までに今後のQE計画について準備は整わないと報道された為にユーロも売られ、ドルとユーロは相次いで当日安値まで急落する乱高下となった。
 
結局終わってみればドルは小幅高、ユーロは小幅安で引け、揉み合い継続のカタチとなったが、3日(日)に北朝鮮が核実験を行ったとの報道が出て、週明け4日の外国為替市場は円買い優勢で始まり、ドルは109円台に落ちた。先週のミサイル発射で米国が何もしなかった事が今回の核実験に繋がっており、これで何もしない様では完全に北朝鮮に舐められる結果となって、何をしても許されるという誤解を与える事になる。
 
今週は北朝鮮に対し米国がどんな行動を起こすかに注目しているが、軍事行動以外は効果が薄く、其の軍事オプションも決定から行動に移すまでには時間が掛かる(本日の米国はレイバーディによる祭日)事から、今週の為替市場は揉み合い継続と見ている。今週の米国は4日(月)は祭日、5日(火)7月製造業受注指数、6日(水)MBA住宅ローン申請件数、7月貿易収支、8月ISM非製造業景況指数、地区連銀経済報告、7日(木)新規失業保険申請件数、第2四半期非農業部門労働生産性指数、8日ナシとなっている。また7日にはECB理事会があり、ドラギ総裁の会見が注目される。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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