動意に乏しい展開か

29日の日経平均株価は、前日比246円83銭安の2万6093円67銭と大幅に続落して取引を終えた。売り一巡後は、手がかり材料に乏しいなか市場参加者の減少などもあり、手控えムードが広がった。
2万6000円を割り込まずに年を越せるかどうかといった状況がしばらく続いていたが、米国株が弱く、持ちこたえられなかった。売り込まれていた不動産株が早い時間から上昇するなど2万6000円割れを待っていたような動きは見られたし、意外にも値上がり銘柄は多かった。ただ、それであれば指数の方も、もう少し戻して終えてほしかったところ。26000円割れでは下げ渋ったが、終値(2万6093円)はかろうじて節目を上回った程度にとどまった。きょう29日の時点では、12月の月間では約1875円下落している。中盤以降に弱かった反動で大納会はご祝儀的に買われるかもしれないが、明日1000円上げたところで、強めのリバウンドでしかないことは意識しておく必要があるだろう。
 
30日大納会の日経平均株価は、動意に乏しい展開となりそう。
新年受け渡し商いとなった29日は、積極的な売買は限られ、様子見姿勢が強まった。市場では、市場参加者が減少し動意に乏しいなか、「現地29日の米国株が上昇すれば反発で、下落すれば売り先行でスタートした後、国内にも材料視されるものが乏しいことから、小動きとなりそうだ」との声が聞かれた。
29日のマザーズ指数やグロースコア指数に関しては、プラスで終えている上に実体の長い陽線を形成した。火曜27日にも実体の長い陽線を形成しており、こちらは下げ止まっても良さそうな雰囲気が出てきた。新興銘柄は年が明ければIPOラッシュが一巡することで需給環境が改善するという要素がある。グロース市場の主力銘柄などにガラッと動きが良くなるものが出てくるかに注目したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
 
27508.64  26週移動平均線
27422.37  均衡表基準線(週足)
27402.86  25日移動平均線
27369.13  75日移動平均線
27337.21  13週移動平均線
27258.10  200日移動平均線
27228.11  均衡表転換線(週足)
27228.11  均衡表基準線(日足)
27140.86  均衡表雲下限(日足)
26851.51  均衡表雲下限(週足)
26728.12  ボリンジャー:-1σ(26週)
26671.58  ボリンジャー:-1σ(13週)
26659.44  ボリンジャー:-1σ(25日)
26651.75  均衡表転換線(日足)
26568.03  新値三本足陽転値
26338.51  6日移動平均線
 
26093.67  ★日経平均株価29日終値
 
26005.94  ボリンジャー:-2σ(13週)
25947.60  ボリンジャー:-2σ(26週)
25916.02  ボリンジャー:-2σ(25日)
25340.31  ボリンジャー:-3σ(13週)
25172.60  ボリンジャー:-3σ(25日)
25167.08  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
ローソク足は小陽線で終了。寄り引けほぼ同値で長めの下ヒゲを伴った十字足を描いた。下落トレンドが続く中での十字足示現だけに、底値到達の可能性を示唆した格好。ただ、上値は下降中の5日移動平均線に届かず、ともに下向きの25日線は75日線の33.73円上に迫ってデッドクロス(DC)形成を窺っており、強い下押し圧力も残っている模様だ。
 
 

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