【後場寄り付き概況】
後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比229円08銭安の1万9638円04銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、4.22ポイント安の1402.46で始まった。
日経平均株価は軟調。東証株価指数(TOPIX)も小幅安で推移している。アジア株の一角や米株先物が下落する中で値がさ株の一角が売られ、株価指数を押し下げている。
外国為替市場では、1ドル=104円80銭台の推移。アジアの主要株式市場は高安まちまち。
個別では、ソフトバンクGが反落し、ファーストリテ、武田が軟調で、KDDIは大幅続落。OLC、任天堂、ソニー、東エレク、アドバンテスは値を下げている。
半面、トヨタ、ホンダが小高く、キーエンスは続伸している。ファナック、コマツ、住友鉱、出光興産、商船三井は高い。三菱UFJ、三井住友、みずほFGが買われ、花王、7&iHD、JALも上昇している。
日経平均がプラス圏で推移していた時間はごくわずか。米国の給与税免除を巡っては、当初こそサプライズとして受け止められたものの、次第にその実現に懐疑的な見方が広がっているようだ。そもそも株価急落の主因である新型コロナの世界的な感染拡大はなお終息が見通せず、原油相場についても需給改善の兆しが見えてきたわけでない。
原油安は産油国の財政や米シェール企業等の業績の悪化を通じ、金融市場にも混乱を与える可能性がある。新型コロナで実体経済が落ち込むなか、金融不安の火種がくすぶる点には注意が必要だろう。当面は不安定な相場展開が続くとみて、耐性が高い銘柄を選別するなど慎重な対応を心掛けたい。
