【後場寄り付き概況】
後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比395円70銭安の1万9273円42銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、17.42ポイント安の1414.99で始まった。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が手術を受けて重体にあるとの報道を受け、朝鮮半島情勢の先行き不透明感を懸念した売りが膨らんでいる。米株価先物の下げも短期筋の売りを誘っている。
外国為替市場では、1ドル=107円50銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
個別では、ソフトバンクG、ファーストリテが前場安値を下回っている。キーエンスが小幅安に転じ、トヨタ、ソニーは軟調。東エレク、アドバンテスは安値圏でもみ合い、SUMCOが売られている。
半面、任天堂が値を保っている。タカラバイオは高値圏でもみ合い、武田はしっかり。NTT、KDDIは堅調となっている。
日経平均の日足チャートを見ると、1万9550円近辺に位置する5日移動平均線を割り込み、目先的に心理的節目となっていた1万9500円も下回った。売買代金上位の動向を見ると、日経平均への寄与が大きい値がさ株や景気敏感株が軟調。
反面、新型コロナ対応で期待が持てる治療薬開発や巣ごもり消費に絡んだ銘柄に資金が向かっており、日経平均の調整局面では想定されたとおりの動き。業種別騰落率ではディフェンシブ系セクターに資金が向かっていることが窺える。
