【後場寄り付き概況】
8日後場寄付きの日経平均株価は前日比376円62銭安の2万1079円39銭で寄り付いた。東証株価指数(TOPIX)は、24.73ポイント安の1576.93で始まった。
前場終値と比較して下げが加速している。
後場は日経平均株価が400円近く下げ、東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を拡大している。景気悪化への懸念から売りが強まった前場の流れを引き継ぎ、電気機器や金融など景気敏感業種とされる銘柄を中心に全面安となっている。
外国為替市場では、1ドル=111円30銭台の推移。アジアの主要株式市場は総じて安い。
個別では、任天堂の売りが膨らみ、ソニー、東エレクは前場安値を下回り、SUMCO、信越化は売りに押されている。三菱UFJ、三井住友が安く、東京海上も下押し。ファーストリテが下値でもみ合い、ソフトバンクGは軟調となっている。
半面、ルネサスが値を保ち、NTTはしっかりしている。
ECBによるユーロ圏経済成長見通しの下方修正で世界経済の減速懸念が広がり、市場環境は一変しつつある。個人の投資マインドに影響の大きい北朝鮮情勢を巡る地政学リスクへの警戒感も再燃し、マザーズ指数は3%超の下落で前場を折り返した。
日経平均の日足チャートを見ると、2万1230円近辺に位置する25日移動平均線を割り込み、次は2万2020円近辺に位置する75日移動平均線レベルで下げ止まるかが焦点となる。
後場の日経平均は75日移動平均線レベルでの攻防となりそうだが、下に振らされる場面が出てくることも警戒しておきたい。
ランチバスケットは23件、329.32億円、70億売り越し。
