3日午前の日経平均株価は反落した。午前の終値は76円04銭安い2万0004円だった。
きょう前場の東京株式市場は、終始売り優勢だった。
2日の米国市場でハイテク銘柄が多いナスダック総合株価指数が反落し、東京市場でも半導体製造装置の東エレクなどへの利益確定売りが優勢になった。
株価指数先物に売りが出て、裁定取引に伴う売りが現物の値がさ株に波及。日経平均は一時2万円を下回る場面があった。
2日夜から閣僚の顔ぶれが伝わった安倍晋三改造内閣についても買い材料視する動きは限られた。「今回の改造は、支持率の一段の低下を防ぐためという側面が強い。市場が期待するアベノミクスの加速につながるような前向きな人事とは受け止めにくい」との指摘が出ていた。
半面、堅調な決算を発表した銘柄には買いが入り、下値を支えた。2017年4~6月期決算で大幅増益だったANAHDの上昇率は4%を超えた。4~6月期の増収と営業増益が好感したキッコマンは午前終値で4%高となり、日経平均を6円ほど押し上げた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆0559億円だった。売買高は8億1668万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1252と全体の62%を占めた。値上がりは619、変わらずは148だった。
個別では17年4~6月期が減益となったカシオは大幅安となった。任天堂が軟調、トヨタ自動車、ホンダなど自動車株も売りに押された。ソニーが下落し、丸紅と新日鉄住金、キーエンスの下げが目立った。
半面、17年4~6月期が大幅な営業増益だったセイコーHDは売買を伴って上昇した。7月の国内既存店売上高が4カ月連続で増えたファストリはしっかり。三菱商や古河電の上げが大きかった。良品計画も上昇した。荒川化学工業、ダイトロンが急伸、コロプラも活況高となった。
東証2部株価指数は反落した。
東証2部指数は前日比35.19ポイント安の6270.19ポイントと3日ぶり反落。値上がり銘柄数は168、値下がり銘柄数は260となった。
個別では、西菱電機、日本精機、カーチスホールディングス、アルデプロが年初来安値を更新。図研エルミック、ピクセラ、アルメディ、サンユウ、マルコが売られた。
一方、アヲハタ、ハブ、サンコーテクノ、フジックス、ソフト99コーポレーションなど17銘柄が年初来高値を更新。
ジャパンエンジンコーポレーション、鈴与シンワート、富士通コンポーネント、日本坩堝、パスが買われた。
