【後場寄り付き概況】
3日後場の日経平均株価は前日比58円72銭安の2万4211円90銭で寄り付いた。
東証株価指数(TOPIX)は、5.92ポイント安の1818.11で始まった。
日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに軟調。連日の上昇による過熱感がくすぶっており、利益確定売りに押され気味だ。
外国為替市場では、1ドル=113円70円台の推移。アジアの主要株式市場は高安まちまち。
個別では、トヨタ、ホンダの自動車株や、デンソー、ソニー、ダイキンが売られている。東海カ、昭和電工が大きく値を下げ、JXTGは反落。三菱UFJが軟調で、ソフトバンクGは続落。任天堂、キリンHDも下落している。
半面、ファーストリテ、資生堂は反発。武田は堅調。スルガ銀、大東建託はにぎわっている。三井物は続伸。コマツ、村田製、オリンパスが買われ、京セラはしっかりとなっている。
日経平均は利益確定の売りが先行して一時3ケタの下落となったものの、前場中ごろを過ぎると急速に下げ幅を縮める展開となった。
イタリア政府が単年度財政赤字の国内総生産(GDP)比率について、2021年に2%に低下させる方針を19年予算案に盛り込む方向だと海外メディアで報じられており、同国の財政不安が後退したことが円相場の反落に弾みを付けたようだ。
外部環境の改善を支えに後場の日経平均は底堅く推移しそうだ。
来週にかけて小売大手の決算発表が予定されているほか、今月下旬からは7-9月期決算発表も本格化する。
為替の円安進行で輸出企業を中心に業績期待が高まっているが、貿易摩擦などの影響を見極めたいところだ。
ランチバスケットは14件、190.53億円、差し引き10億円の買い越しとの観測。
